ワークルールブック
株式会社フエル ワークルールブック
「想伝ブック|フエルの約束」|作成 2026年7月|代表取締役 矢野 誠
株式会社フエルは、社内ルールをまとめたワークルールブック「想伝ブック|フエルの約束」をつくりました。このページでは、その中から社外にも開いている部分を公開します。
なぜ自社でつくったのか
当社は、経営者の隣で数字と人を整える仕事をしています。中心にあるのはCFO型人事評価制度です。
支援先には「評価の基準を先に文書で示しましょう」「働き方のほうを変えて、続けられるようにしましょう」と提案しています。それを言う会社が、自社では何も持っていない。この状態が続くのは筋が通りません。
だから、従業員を採用する前につくりました。雇用方針、就業規則、そしてこのワークルールブックです。
書名の「想伝(そうでん)」は当社の言葉です。想いは消えない、仕組みになって伝わる、という意味を込めています。
フエルの約束
ブックの冒頭に置いた5つです。社長が自分に課しているものを、そのまま働く人への約束にしています。
- 一、答えを先に言わない。まず最後まで聴く。
- 二、わからないことは、わからないと言う。
- 三、数字で人を追い詰めず、数字で次の一手を照らす。
- 四、払える範囲で約束する。払えない約束はしない。
- 五、辞めたあとも、関係を切らない。
評価で見るもの、見ないもの
見るもの
- 約束したことを、期限までにやったか
- わからないことを、抱え込まずに出せたか
- 顧客の会社が続く方向に、仕事が向いていたか
見ないもの
残業時間の長さ。社内での目立ち方。社長との相性。
評価は、上司の主観ではなく、あらかじめ合意した基準で行います。何を身につければ処遇が上がるのかは、期首に文書で示します。あとから基準を動かすことはしません。
面談は2週間ごとに行う
期首に基準を合意したら、2週間ごとに面談して進み具合を確認します。
間隔が空くほど、評価は事実ではなく印象で決まります。半年前に何があったかは、お互い覚えていません。覚えていないことは印象で埋めるしかない。2週間なら、事実で話せます。
賞与や昇給の原資は、会社の財務から逆算して決めます。払える範囲で約束します。働く人が自分の給与の根拠を理解でき、家族に説明できる状態をつくる。これは当社が支援先に掲げている目標そのものです。
退職後の競業を制限しない
当社は、退職後に同じ仕事をすることを制限しません。
辞めたあとに同業をするなという約束は、その人の生活の手段を奪います。当社は、辞めたあとの関係が続くことを前提に設計しています。独立・起業する場合は、当社の顧客を紹介できる関係を保ちます。
ただし、顧客の秘密を持ち出すこと、顧客名簿を使うことは別です。ここは在職中と同じ基準で守ってもらいます。
いま、従業員はいません
正直に書きます。株式会社フエルは現在、代表取締役1名の会社です。従業員はいません。実務は外部の専門家と組んで行っています。
このワークルールブックは、最初の一人を迎えるための準備としてつくったものです。中長期経営計画では、計画3年目にアソシエイト1名の採用を予定しています。
採用してから慌ててつくるより、迎える側の考え方を先に決めておく。順番はこちらが正しいと考えています。
当社は、この考え方を支援先の人事評価制度の構築にも使っています。
