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COLUMN

社外CFO 矢野誠の経営コラム

経営改善が実行されない理由——「知っている」と「やっている」の溝を埋める仕組み

執筆者 | 7月 17, 2026 | 人事評価・組織


社外CFOが、致良知に打ちのめされた夜


先日、経営実践研究会の対談会に参加しました。
そこで教わったのが、「致良知(ちりょうち)」 という言葉です。


意味はいたってシンプルです。
知っていることと、やっていることを、一致させる。


聞いた瞬間、私は思わずうつむきました。恥ずかしながら、自分の胸に、まっすぐ突き刺さったからです。


経営者に「早めに手を打ちましょう」と言う、その私が
私は社外CFOとして、日々、経営者の皆さまにこうお伝えしています。


「無理は続きません」

「早めに手を打ちましょう」

「体調管理も、経営のうちですよ」と。


数字を見て、リスクの芽を早期に発見し、手遅れになる前に対処する。それが私の仕事です。


では、自分自身はどうか。
正直に申し上げます。私の睡眠時間は、平均して4〜5時間ほど。加えて、お酒との付き合いも、決して褒められたものではありません。

妻は医師なのですが、隣で毎日「それが一番、体に良くないのに」という表情をしています。


夜になると「あれもやらなければ、これも返さなければ」と机に向かい、気づけば深夜1時、2時。それでも翌朝5時には目が覚めて、また一日が始まる。
知識としては、100点満点で理解している。けれど、行動は赤点。


これが、偽らざる私の姿でした。
「知っているだけの人」と「やる人」を分けるもの
対談の中で、こんな言葉もいただきました。
知っているだけの人は、山ほどいる。差がつくのは、それを実際にやるかどうかだ。


ぐさりと来ました。
考えてみれば、私はクライアントの数字は毎月きっちり見るのに、自分自身の「睡眠時間」という数字からは、ずっと目をそらしていたのです。


これは、経営における「黒字倒産」の構造とよく似ています。


経営も、健康も、「見て見ぬふり」から崩れていく
売上はあるのに、なぜか手元にお金が残らない。決算書は黒字なのに、資金が尽きて倒産する。──いわゆる黒字倒産は、多くの場合「まだ大丈夫」という見て見ぬふりの積み重ねから起こります。


不調のサインは、たいてい早い段階で数字に表れています。それでも「今は忙しいから」「そのうち何とかなる」と先送りするうちに、気づいたときには打つ手が限られている。


これは、会社の資金繰りも、経営者ご自身の体調も、まったく同じ構造です。


他人の数字は冷静に直視できるのに、自分の数字からは目をそらしてしまう。


経営者の孤独とは、まさにここにあるのかもしれません。だからこそ、外から冷静に数字を見て、耳の痛いことも率直に伝える存在が必要なのだと、あらためて自分ごととして痛感しました。


だから、まずは自分から
というわけで、宣言します。


今日は、日付が変わる前に眠ります。宣言でもしなければ、きっとまた机に向かってしまうので。


お酒については……もう少しだけ、猶予をいただければと思います。


小さな一歩ですが、「知っている」を「やっている」に変える。その一点から始めてみます。

数字と人を、一本の線でつなぐ

利益計画も、賞与原資も、人事評価も、同じ一人が書きます。財務と人事評価を一体で設計する社外CFOです。大阪・関西の中小企業へ。

【保有資格】

医療経営士
医業経営コンサルタント
事業承継士
事業再生マネージャー(TAM)
中小企業診断士
(登録番号:422721) WEB
認定経営革新等支援機関
(認定番号:107927002010)WEB
キャッシュフローコーチ
(日本キャッシュフローコーチ協会)
甲種危険物取扱者
M&A支援機関(登録名義:矢野誠)
クリニック経営士
人事制度構築士
ウェルスダイナミクスコンサルタント
DiSC理論認定トレーナー
バトンズ認定M&A専門家 WEB

【主な支援実績】

経営理念策定・浸透支援
人事評価精度策定・運用支援
キャッシュフロープラン策定・財務支援
医療法人・中小企業への補助金申請支援
経営改善計画・事業承継支援
コーチング(経営者・管理職向け)

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