「うちは黒字だから大丈夫 」
そう言っていた社長ほど、
あっさり消えていきました。

前回、決済破綻の夜に淡々と
切り替えた社長の話を書きました。
「あの人は何をしていたんですか」
そう聞かれたので、今日は
”平時の中身”を書きますね。
結論から言うと、特別なことはしていません。
たった3つの数字を、平時から握っていただけ。
でも——この3つ、
社長が一人で見ると、
なぜか必ず甘くなるんです。
①手元資金 ÷ 月の固定費 = 耐久月数
売上がゼロになっても、
あと何ヶ月会社が生きられるか。
これを即答できる社長は、驚くほど少ない。
盲点はここ。
一人で計算すると
「まあ半年はいけるだろう」と、
“希望的観測”で見積もってしまう。
実際に固定費を全部書き出すと、
3ヶ月だった…なんてザラです。
②入金と支払いの”ズレ”
黒字倒産の正体は、ほぼこれです。
利益は出ている。なのに、
払うタイミングが先に来る。
売ってから入金まで2ヶ月、
でも仕入れの支払いは翌月。
この1ヶ月のズレが、静かに首を締めていく。
盲点は、社長ほど「売上」を見て
「入金日」を見ないこと。
この点、私が好きな「クレカ💳」を
利用すると改善することも
③取引先別の”依存度”
売上の何%を、どの1社に頼っているか。
1社で3割を超えていたら、
その会社が飛んだ日が、
あなたの会社の”その日”になりかねない。
大東進…決済会社が飛んだのも、
結局これでした。
ここまで読んで、気づいた
社長もいると思います。
3つとも、やり方は難しくない。
難しいのは、自分の会社の数字を、
自分で厳しく見ること。
人は、自分の会社にだけ甘くなる。
これは能力じゃなくて、
人間の構造なんですよね。
数字は嘘をつきません。
でも、一人で読むと
嘘をつかせてしまう。
だから僕は、外部CFOとして
社長の隣に座ります。
甘く見たくなる数字を、
代わりに厳しく読む係として。
守りたいのは、数字そのものじゃない。
その数字の先にいる、社員と、
社長の家族の未来です。
まずは①の耐久月数だけでも、
出してみてください。
一人で抱えず、まず言葉に
することから始まります。
次回は、この3つを
「社長がいなくても回る仕組み」に
変える話を書きますね。

