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COLUMN

理念と経営とお金の専門家」「想い実現コーチ矢野誠の経営コラム

CFOが人事評価制度を作る理由——「賃金」と「評価」を分けて考えると、会社が変わる

執筆者 | 7月 7, 2026 | CFO, 人事評価制度, 組織

「評価制度を作ったんですけど、うまく機能していなくて……」

こう相談してくれる社長が後を絶ちません。制度はある。運用もしている。でも社員の反応が薄い。評価面談が「報告会」になってしまう。そういう会社が実は多いです。

これは評価制度の問題ではなく、設計の問題です。

「評価」と「賃金」が混ざっている

多くの中小企業の評価制度に共通する問題があります。
評価の目的が「給与を決めること」になってしまっていることです。

評価=査定という文脈になると、社員は身構えます。「評価が下がったら給料が下がる」という恐怖が先に来てしまう。すると評価面談は「言い訳の場」になり、上司は「場の雰囲気を壊したくない」からコメントが曖昧になる。結果として、誰も本音を言わない会議になります。

これは設計の問題です。

CFOの視点から見ると、評価制度には二つの機能がある

① 育成のための評価
「次にどう成長してほしいか」を対話するための地図。査定ではなく、会話のツール。

② 賃金決定のための基準
「会社がどれだけ払えるか(CF・利益)」と「この人の市場価値・貢献度」を掛け合わせた計算式。

この二つを分けて設計すると、評価面談の空気が変わります。「成長の話をする場」になるからです。給与の話は別の機会に、別の文脈でする。

CFOが関わると何が変わるのか

人事コンサルタントは評価制度の設計は得意です。ただ、こんな問いには答えられないことが多い。

「この賃金設計で、会社のCFは耐えられるか」
「昇給財源を確保するための利益水準はいくらか」
「等級を上げたとき、賞与原資はどう変わるか」

逆に財務コンサルは「経費を抑えろ」という方向に動きやすい。人件費は経費の最大項目なので削減対象になりがちです。でも、人件費を削って社員が辞めたら、採用コストで倍以上かかる。CFO視点では、優秀な人材の定着は投資対効果が高い施策です。

だから私は、評価制度と財務を一体で設計します。「この利益水準なら、これだけ賃上げできる」という根拠を数字で示しながら、社員が「自分の成長が会社の数字につながっている」と感じられる制度を作る。

40代社長が抱える本音

先日、従業員30名の製造業の社長とこんな話をしました。

「うちの評価制度、父の代から引き継いだんですよ。でも正直、今の会社には合ってない。昔から居る古参社員が高評価になる仕組みになってて、若手が育っても評価されない。それで辞めていくんです。」

これは珍しい話ではありません。代替わりをした40代社長が抱える最も典型的な組織課題のひとつです。

評価制度を作り直すことは、単なる制度変更ではありません。「この会社で誰を大切にするか」という社長のメッセージを、仕組みに落とし込む作業です。

社長が直接「これからの会社はこうしたい」と言っても、社員は「社長のいつもの話」と受け流してしまうことがある。でも、外部の専門家が数字と制度を使って整理すると、同じ内容でも「会社が本気だ」と伝わる。それが外部CFOとして入る意味です。

何から始めるか

  1. 現状のギャップ診断 — 何が機能していて、何が機能していないかを整理する
  2. 等級と役割の言語化 — 「何ができれば次のステージに上がれるか」を明文化する
  3. 賃金財源のシミュレーション — CFと利益から「払える賃金」の上限と下限を計算する
  4. 評価面談の設計 — 何を話す場か、誰が何を評価するかのルール化
  5. 試運用と修正 — 完璧を目指さず、動かしながら直す

まず3分の無料診断から始めてみてください。
人事評価制度 ギャップ診断(無料)

または直接ご相談いただければ、45分で現状の優先順位を整理します。
yanoconsulting2022@gmail.com


矢野 誠(中小企業診断士 / キャッシュフローコーチ)
田辺三菱製薬にて20年間のMR・マーケティング・海外事業経験後、独立。財務・人事評価・経営会議PMOを一体で支援する「社外経営企画室」として、製造業・建設業・医療法人の中堅企業に伴走している。

〜想いが一丸となる矢を射す〜

お金と言葉でヒトの心に矢を射し、たった月2時間の会議で会社を激変させる利益向上にコミットする組織開発コンサルタントです。

【保有資格】

医療経営士
医業経営コンサルタント
事業承継士
事業再生マネージャー(TAM)
中小企業診断士
(登録番号:422721) WEB
認定経営革新等支援機関
(認定番号:107927002010)WEB
キャッシュフローコーチ
(日本キャッシュフローコーチ協会)
甲種危険物取扱者
心理学・組織開発に関する民間資格保有
クリニック経営士
人事制度構築士
ウェルスダイナミクスコンサルタント
DiSC理論認定トレーナー
バトンズ認定M&A専門家 WEB

【主な支援実績】

経営理念策定・浸透支援
キャッシュフロープラン策定・財務支援
医療法人・中小企業への補助金申請支援
(採択多数)
経営改善計画・事業承継支援
願望実現コーチング(経営者・管理職向け)

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